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VPNのメリットとデメリットはなに?セキュリティの問題はある?

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テレワークや在宅ワークにはVPNがいいって聞いたけどよく分からない、メリットとデメリットだけを簡単に知りたいという方に向けてVPNについてまとめました。
トンネリングや暗号化といった難しい技術までは分からなくても大丈夫です。
ここでは、専門機器を導入せずにはじめられる、インターネットVPNについて解説します。
インターネットVPNを採用することで会社にはどのようなメリットがあって、どのようなデメリットがあるのか、専門用語を使わずに分かりやすく説明します。
VPNの採用を考えている担当者様はぜひ参考にしてください。


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VPNにもいろいろな種類がありますね。ご存じですか?
うーん、あまり種類はわからないですがVPN接続はセキュリティ対策に打って付けと小耳にはさみました。どんなVPNが導入しやすいでしょうか。
インターネットVPNがおすすめですよ!これならコストを最小限に抑えられますし、導入にも時間がかかりません。
そうなのですか!?メリットやデメリットなど含め、詳しく知りたいです!


目次

 

1.インターネットVPNのメリットは?


VPNとは、「Virtual Private Network(バーチャルプライベートネットワーク​)」の頭文字をとった略で、日本語では「仮想専用回線」という意味です。
インターネットVPNでは今すでに契約しているインターネット回線を使って、通信を暗号化することができる技術です。自宅と会社を特別な回線でつなぐことなく、すぐに導入することができます。


①通信を暗号化できる
VPNのメリットは、通信を暗号化することで第三者がデータを見たとしても解析できないことにあります。
これは、暗号化するための鍵をお互いに交換しているから実現できる技術です。
万が一にも悪意のあるユーザーが通信データを手に入れたとしても、暗号化するための鍵が分からなければ解読できません。
ただし、暗号化鍵が流出してしまうと安全なVPNの通信も簡単に読み取りのできる危険なデータに変わる可能性があります。
そのため、暗号化鍵は第三者に知られないように保管しなければなりません。
第2次世界大戦でもドイツ軍最強の暗号機エニグマが解読され窮地に追い込まれた歴史もあるほど危険なもので、解読した技術は現在の暗号化の礎にもなったそうです。

②低コストでプライベートネットワークを設置
会社でテレワークを導入したいと考えている方も自宅と本社のセキュリティの問題に悩んでいる方も多いかと思います。
インターネットVPNであれば、会社の大事なデータを第三者に公開することなくセキュリティに守られた安全な回線を導入できるんです。
例えば、テレワークで安全に社内システムにアクセスしたり、出張先のホテルの無線LANから情報漏えいを心配せず社内ネットワークにアクセスすることもできます。
今までのプライベートネットワークでは専用のケーブルを拠点から拠点まで引かなければ実現できませんでした。
しかし、インターネットVPNでは今ある回線をそのまま使って安全でプライベートな伝送を実現できるのです。


 

2.インターネットVPNのデメリットは?


誠に残念なことですが、インターネットVPNはメリットだけのある通信方法ではありません。インターネットVPNの導入で考えられるデメリットについても納得のいただけるように、こちらの項目にすべてまとめています。VPNの契約に慎重な方ほど読んでいただきたい内容です。

①通信速度は低下する
インターネットVPNは会社や社員の自宅で既に契約している普通の通信回線を利用します。
つまり、インターネットVPNの回線速度は契約している回線速度に依存して、それを超えることはないのです。
むしろ、通信を暗号化するために通信速度が低下することも考えられます。
これはデータの通信量が減ってしまうというわけでなく、データを送るための手間が増えてしまうことによる遅延です。
また、インターネットVPNを契約する事業者のサーバーの能力が低いと転送する速度も低下するかもしれません。
有料のVPN提供事業者で起こることは少ないですが、無料のVPNでは通信速度が低下したと口コミに書かれることが多くあります。


②アクセスできないWebページが発生する
パソコンやスマートフォンの利用者と会社の社内ネットワークをプライベートな環境で繋ぐことがVPNの技術です。
そのため、VPNサーバーを経由した通信からのアクセスができないWebページは当然閲覧することはできません。
WebページにアクセスするにはVPNにつなげていない別の端末で利用するのがいいでしょう。
また、日本国内ではほとんどありませんが、海外のネットワーク環境ではGoogleや特定のキーワードへのアクセスが禁じられているケースもあります。
この問題を回避するためにもVPNが利用できるのですが、上記に述べたようにVPNサーバーにアクセスしたことにより、特定のWebページにアクセスできないといった問題が起こる可能性もあります。

 

enlightened情報漏洩やウイルスを完全に防ぐことはできない

インターネットVPNをはじめ、VPNには様々な種類がありますが、VPN全般が安全性の高いプライベートな通信環境をつくり上げてくれることは間違いありません。
しかし、情報漏洩やウイルスをすべて防ぐことのできる完璧な技術というわけでもないのです。
例えばVPNに接続したパソコンが既にウイルスに感染していた場合を考えてみましょう。
不自然なアクセスをVPNサーバーで検知することもあるかもしれませんが、どの機器にウイルスが混入しているのかVPNで特定することはできません。
最悪の場合は社内のシステムすべてがウイルスに感染する危険性もあります。
これはVPN回線だけでなくすべてのネットワークに共通している問題です。
たとえ、専用の通信回線を正しく引いたとしてもこの問題は避けられません。


 

3.VPNにセキュリティの問題はある?


ここではインターネットVPNに限らず、VPN全般のセキュリティの課題を解説します。VPNは第三者にデータを読み取らせないセキュリティの高い安全なネットワークを提供します。
ただし、セキュリティリスクのないシステムは現代ではまだ実現できていません。
VPNを導入しても考えられるセキュリティリスクについてまとめます。

①情報漏洩
VPNは外部から閉ざされたプライベートな通信環境を提供します。
万が一にも第三者がデータを盗み取ったとしても、複雑な暗号で犯罪者が解読できないように保護しています。
ただし、太平洋戦争で日本の暗号機械をアメリカが突き止めて、おなじタイプの暗号機械を入手したように、暗号化キーが犯罪者に知られてしまうとその解読は恐ろしく簡単なものに変わります。
VPN通信の暗号化キーは銀行口座の暗証番号にも匹敵する重要な鍵です。
社員の誰であっても知られるようにするのではなく、厳重に管理しなければ情報漏洩にもつながるリスクへと変わります。

②ウイルス感染
どれだけVPNでセキュリティを強固にしても、ウイルスに感染した機械をネットワークに繋げばリスクは避けられません。
もちろん外部から侵入しようとするウイルスにはVPNサーバーのファイアーウォールという仕組みがブロックしてくれています。
しかし、キーロガーやトロイの木馬などのウイルスに既に感染している端末までVPNが守ってくれるわけではありません。
VPNに繋ぐ前にウイルススキャンをかけてネットワークにつなげるシステムはクリーンで安全なものにしておかなければいけません。
また社員には、不用意にファイルを開かない、意図の分からないリンクはクリックしないなどの日常の操作から情報リテラシーを高めておかなければいけません。

 

enlightened利用者のセキュリティリテラシーは必要
セキュリティについてはVPNのセキュリティは強固なものであるため、普通であれば通信データを読み取られたり不正なアクセスを許したりすることはありません。
しかし、セキュリティのリスクにさらされているのは、システムの問題ではなく、実は人の起こすミスが問題だったりします。
それはVPNでもおなじことです。
社員のセキュリティリテラシーについては定期的な勉強会を開催して、24時間365日守り続ける仕組みを作り上げなければいけません。


 

4.安全性の高いインターネットVPN利用はGlocal VPNへ


情報漏洩がなくウイルスに感染していない安全な端末をお使いであれば、社員の自宅を社内ネットワークにつなげるテレワークであってもインターネットVPNは高いセキュリティを維持してくれます。
トンネリングや暗号化といったプライベートな通信を実現できるための仕組みがVPNでは出来上がっているからです。
それでもまだセキュリティに不安があるなら、私ども
Glocal VPNへご相談ください。
既存サービスに加えて、お客様ごとのご要望にお応えいたします。お客様に合ったサービスのカスタマイズが可能です。
情報リテラシーの高い担当者の方でも納得のいく提案をご用意しております。170648.jpg


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