IPアドレス枯渇のニュースを見ましたが、いまいちよくわからないんですよね~。僕に関係あるのかな。
何かしらのインターネットに繋がる端末を持っている人は全員関係してくるところですよ。
え!じゃあ現代人はほとんど当てはまるじゃないですか!何が起こってしまうんだろう…
安心してください!IPアドレスの枯渇が危惧されたことで、IPv6という新たなプロトコルが生まれ、IPアドレスの不足が解消されると言われているんです。
1.IPアドレスとは
「Internet Protocol Adress」のことを指します。インターネットを使う端末一つ一つを識別するための番号です。
ネットワーク上の住所のような役割となり、IPアドレスがわかれば端末を特定することもできます。
IPアドレスには「グローバルIPアドレス(パブリックIPアドレス)」と、「プライベートIPアドレス(ローカルIPアドレス)」というものがあります。
IPアドレスにつて詳しく知りたい方はこちら の記事をご確認ください。
2.IPアドレスの枯渇問題
・概要
簡単に言うと、インターネットに接続された端末(パソコンやスマホ等)を識別する番号(IPアドレス)が足りなくなったことで、新たな端末に割り振りができなくなるという問題です。
そのためIPアドレスの枯渇問題と言われています。
こうなってしまうと新規サービスの展開ができなくなり、インターネットの拡大が望めません。これは人類にとって大きな問題です。
・なぜ足りなくなった?
今まではずっとIPv4というプロトコルを使ってIPアドレスを管理していました。
「IPv4」は、約43億通りのIPアドレスを管理することが可能でした。
IoT技術の発展もありインターネットに接続可能なさまざまな機器(スマホ、パソコン、ゲーム機、家電、カメラ等)が爆発的に普及したことでインターネット需要が大幅に拡大し、IPアドレスの数が追いつかなくなってしまったのです。
IPアドレスは、端末ごと1台1台全てに割り振るアドレスのため、インターネットに接続可能な機器が増えれば増えるほど、それだけIPアドレスも必要になってきます。
そのため「IPv4」を使い続けていたら、現実的にIPアドレスの数が世界的に足りなくなると想定されたのです。
・新たなプロトコルの誕生
そこで新たに登場したプロトコルが、IPv6です。
「IPv6」の管理できるIPアドレスの数は340潤(かん)個となり、事実上ほぼ無限であるためIPアドレスの不足が解消されると言われています。
IPv6の違い
・IPv4:198.51.100.100(43億通り)
・IPv6:2001:0db8:0000:0000:0000:0000:0000:0001(43億の4乗通り)
ただしIPv6のIPアドレスを利用するには、IPv6に対応するプロバイダのサービスを契約し、IPv6に対応するルーターを利用しなければならなかったりといくつか条件があるのが現状です。
しかしIPv4/IPv6共存技術が進んでいたり、IPv6はセキュリティの向上や高速通信も期待されているためIPv6が当たり前になる未来も近いのかもしれません。
※プロトコル:約束事、決まり事のことです。
通信は双方が足並みを揃えないと成り立たないため(例:日本語で話しかけたのに外国語で返事されては会話ができない)、トラブルを避けるため今回の通信ではこの決まりに従おうね。と事前に決めてやり取りするイメージです。
※IoT:Internet of Things(インターネット・オブ・シングス)の略です。
モノのインターネット。さまざまな物がインターネットに接続できることを指します。最近ではネットテレビが流行ってますね。
※IPv4:Internet Protocol version 4(インターネット・プロトコル・バージョ4)の略です。
※IPv6:Internet Protocol version 6(インターネット・プロトコル・バージョン6)の略です。
3.固定IPアドレスのメリット
IPアドレスの活用方法として、グローバルIPアドレスを固定することで得られるメリットがあります。
●取引先とのやり取りがスムーズになる
固定IPアドレスがない場合、取引先は別の手段を取らねばならず時間や手間がかかってしまうことも考えられます。お互いの業務をスムーズに進めるためにも、固定IPアドレスの保持は大事な部分と言えるでしょう。
●セキュリティ強化・信頼度UP
取引先のクラウドサーバーにアクセスする際や、納品時に固定IPアドレスが必要になる場合があります。
案件や取引先によっては、固定IPアドレスの保持が必須ということもあります。
また、個人でWEBサイトを運営する場合、許可した固定IPアドレスからのみサイトへアクセスできるように設定することで不正アクセス防止にもなります。
●場所に囚われず効率的に働ける
会社があなたの固定IPアドレスからのアクセスを許可することで、自宅(社外)から会社のネットワークにアクセスできるようになります。
社内のネットワークは特定のIPアドレスからでないとアクセスできないように制限がかけられていることが多いため、動的IPアドレスしか使えない場合社外からはアクセスできません。
●防犯カメラ、モニタリングカメラの24時間遠隔監視ができる
インターネットカメラにも固定IPアドレスは利用されています。動的IPアドレスだけを使うと、突然IPアドレスが変わってしまった際モニター映像をチェックできなくなってしまう不具合が起きてしまうためです。
クラウドやサーバーにセンサーで取得したデータを送信するタイプのIoT機器の運用にも固定IPアドレスが使われています。
5.まとめ
今回は、IPアドレスの枯渇問題について解説しました。
IPv6という新たなプロトコルが生まれたことでインターネットの世界は益々発展していきそうですね。
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