
「会社の通信コストを削減したい」「テレワーク導入に合わせて、従業員に社用携帯を持たせたい」…そんな声をよく聞きますね。特に中小企業の経営者さんや総務担当の方から。



法人携帯なら経費管理の簡素化やコスト削減、セキュリティ強化など、メリットはたくさんありますよね。でもキャリア選びや料金プランが分かりにくいという声も多いです。



この記事では、法人携帯を検討中の方に向けて、楽天モバイルやワイモバイルなど主要キャリアの料金プランを徹底比較します!選び方から契約方法まで、分かりやすく解説しますのでぜひ参考にしてください。
法人携帯おすすめキャリア5社比較
まずは、法人携帯におすすめの主要キャリア5社の特徴を見ていきましょう。コストパフォーマンスに優れた「格安キャリア」と、通信品質やサポート体制が充実した「大手キャリア」に分けてご紹介します。
主要5社の料金プラン比較表
各社の代表的なプランを一覧表にまとめました。自社の利用状況に合わせて、どのキャリアが最適かチェックしてみてください。
キャリア名 | プラン名 | 月額料金(税込) | データ容量 | 国内通話料 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
楽天モバイル | Rakuten最強プラン ビジネス | 2,178円~ | ~無制限 | 11円/30秒 | データ無制限でこの価格。かけ放題オプションも充実。 |
ワイモバイル | シンプル2 S/M/L | 1,078円~ | 4GB~30GB | 22円/30秒 | ソフトバンク回線の安定品質。データ容量で選べる3プラン。 |
ドコモ | eximo / irumo | 550円~ | 0.5GB~無制限 | 22円/30秒 | 圧倒的な通信品質と手厚いサポート。irumoは格安。 |
au | スマホミニプラン 5G/4G | 2,178円~ | 1GB~ | 22円/30秒 | ビジネス向けソリューションが豊富。データ利用量で料金変動。 |
ソフトバンク | ペイトク / メリハリ無制限+ | 4,928円~ | 1GB~無制限 | 22円/30秒 | グループサービス連携が強力。大容量プランに強み。 |
※上記は2024年6月時点の情報です。各種割引適用前の料金を記載しています。
【格安】楽天モバイル法人プラン
楽天モバイルの法人向けプラン「Rakuten最強プラン ビジネス」は、コストを重視する企業にとって非常に魅力的な選択肢です。
- 圧倒的なコストパフォーマンス データ利用量に応じて料金が3段階で変動し、20GBを超えると月額3,278円(税込)でデータ使い放題になります。外回り営業などでデータ通信量が多くなりがちな従業員にも、容量を気にせず利用させることができます。
- 専用アプリ不要のかけ放題 月額1,100円(税込)のオプションで、標準の電話アプリから国内通話がかけ放題になります。プレフィックス番号の入力や専用アプリの起動といった手間がなく、従業員がスムーズに利用できるのが強みです。
- 契約・管理の手軽さ オンラインで申し込みから契約まで完結し、最短3日で利用開始できます。法人向けの管理画面「my 楽天モバイル Office」で、複数回線の利用状況確認や請求書の一括管理が簡単に行えます。
(参考:https://business.mobile.rakuten.co.jp/)


【格安】ワイモバイル法人プラン
ワイモバイルは、ソフトバンクの高品質な回線を使いながら、手頃な料金で利用できるのが特徴です。通信の安定性とコストのバランスを求める企業におすすめです。
- 分かりやすい料金プラン データ容量に応じて「シンプル2 S(4GB)/M(20GB)/L(30GB)」の3プランから選べます。従業員の利用実態に合わせて無駄のないプランを選択でき、コスト管理がしやすいです。
- 安定したソフトバンク回線 親会社であるソフトバンクと同じネットワークを利用しているため、通信速度や対応エリアの広さも安心です。都市部から郊外まで、安定した通信環境が期待できます。
- 豊富な端末ラインナップ 最新のiPhoneから手頃な価格のAndroidスマホまで、セットで購入できる端末の種類が豊富です。SIMカードのみの契約ももちろん可能です。
(参考:https://www.ymobile.jp/biz/)
【大手】ドコモの法人契約
ドコモは、国内トップクラスの通信品質とエリアカバー率を誇ります。山間部や地方での利用が多い場合や、通信の安定性を最優先する企業に最適です。
- 信頼の通信品質 全国どこでも繋がりやすいネットワークは、ビジネスの機会損失を防ぐ上で大きな安心材料となります。災害時などの通信インフラの強さも評価されています。
- 手厚い法人サポート 全国のドコモショップで対面サポートが受けられるほか、法人専門の営業担当によるコンサルティングも利用できます。IT担当者がいない中小企業でも安心して導入できます。
- ニーズに合わせた新プラン データ無制限の「eximo」と、低容量で格安な「irumo」の2本立てで、企業の多様なニーズに対応。特に「irumo」は**0.5GBで月額550円(税込)**から利用でき、通話メインの従業員向けにコストを抑えられます。
(参考:https://www.docomo.ne.jp/biz/)


【大手】auの法人契約
auは、携帯電話事業だけでなく、クラウドサービスやIoTなど、幅広いビジネスソリューションを提供しているのが強みです。携帯電話を起点に、業務全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進したい企業におすすめです。
- 多彩なビジネス向けサービス Google WorkspaceやMicrosoft 365といったグループウェアとセットで契約できるプランや、車両管理、勤怠管理などのサービスも提供。携帯契約と合わせて業務効率化ツールを導入できます。
- 柔軟な料金プラン 使った分だけ支払う「スマホミニプラン」から、データ使い放題の「使い放題MAX」まで、利用量に応じたプランが揃っています。
- KDDIグループの総合力 固定通信やクラウド、IoTなど、KDDIが持つ幅広いアセットを活用した提案が受けられます。将来的な事業拡大を見据えたパートナーとしても頼りになります。
(参考:https://www.au.com/business/)
【大手】ソフトバンクの法人契約
ソフトバンクは、PayPayやLINEといったグループサービスとの連携が強みです。先進的なサービスや大容量データプランを求める企業に適しています。
- グループサービスとの連携 「ペイトク」プランでは、PayPayのポイント還元率がアップするなど、グループサービスとのシナジーを活かした特典が豊富です。
- 大容量プランとソリューション データ無制限の「メリハリ無制限+」や、時間帯によって通信を制御できるサービスなど、多様な働き方に合わせたプランやソリューションが充実しています。
- 手厚い法人サポート 専門の営業担当が、企業の課題に合わせた最適なプランやデバイス、ソリューションを提案してくれます。導入後のサポートも手厚く、安心して利用できます。
(参考:https://www.softbank.jp/biz/)


法人携帯を契約するメリット・デメリット
社用携帯を個人契約ではなく、法人として契約することには、具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
メリット1.経費処理の一元化と簡素化
最大のメリットは、経費処理が圧倒的に楽になることです。従業員が個人契約の携帯を業務利用する場合、通話料や通信費のプライベート利用分と業務利用分を切り分け、毎月精算する必要があります。法人契約にすれば、通信費はすべて会社の経費として一括で処理できるため、経理担当者の負担を大幅に削減できます。
メリット2.通信コストの削減
法人携帯には、個人契約にはない法人専用の割引プランや、複数回線契約によるボリュームディスカウントが適用される場合があります。1台あたりの月額料金を個人契約よりも安く抑えられる可能性が高く、会社全体の通信コスト削減に直結します。
メリット3.セキュリティとコンプライアンス強化
法人契約では、**MDM(モバイルデバイス管理)**という仕組みを利用できます。MDMを導入すると、管理者は以下のことが可能になります。
- 遠隔での端末ロックやデータ消去(紛失・盗難時)
- 業務に不要なアプリのインストール制限
- 利用できる機能の制限(カメラ、Wi-Fiなど)
これにより、情報漏洩のリスクを低減し、企業のセキュリティポリシーを徹底できます。従業員の私的利用を防ぎ、コンプライアンスを強化する上でも非常に有効です。


デメリットと個人契約との違い
一方で、法人契約にはいくつかの注意点もあります。
- 契約手続きの煩雑さ 個人契約と比べて、登記簿謄本などの提出書類が多く、審査にも時間がかかる場合があります。
- プランの柔軟性 個人向けプランほど多種多様な選択肢があるわけではなく、最低利用期間や解約金が設定されている場合もあります。
- 私的利用の制限 セキュリティ管理が徹底されるため、従業員は個人契約のスマホのように自由には使えません。休憩中のSNS利用などを制限する場合は、事前にルールを明確にしておく必要があります。
これらの点は、個人契約にはない法人契約ならではの特徴と言えるでしょう。
格安で法人携帯を契約する選び方のポイント
数あるキャリアやプランの中から、自社に最適な法人携帯を選ぶためには、以下の4つのポイントを押さえることが重要です。


利用するデータ容量で選ぶ
まずは、従業員が1ヶ月にどれくらいのデータ通信を行うかを把握しましょう。
- 外出が多く、マップアプリやWeb会議を頻繁に利用する営業職 → 20GB以上の大容量プランや、楽天モバイルのようなデータ無制限プランが安心です。
- オフィス勤務が中心で、Wi-Fi環境で利用することが多い内勤職 → 3GB~5GB程度の小容量プランでコストを抑えられます。
- 通話がメインで、データ通信はほとんど使わない → ドコモの「irumo(0.5GBプラン)」のような最低容量プランが最適です。
通話時間と頻度で選ぶ
次に、社内外への電話をどれくらいかけるかを考えます。
- 顧客や取引先への発信が多い → かけ放題オプションの追加を検討しましょう。キャリアによって月額料金やサービス内容(5分かけ放題、完全かけ放題など)が異なります。
- 着信がメインで、発信はほとんどしない → かけ放題は付けず、30秒あたりの通話料が安いキャリアを選ぶのが合理的です。楽天モバイルは標準で通話料が安く設定されています。


契約台数と従業員規模で選ぶ
契約したい携帯の台数も重要な選定基準です。
- 1台~数台の契約 → 楽天モバイルやワイモバイルなど、1台からでもオンラインで手軽に契約できる格安キャリアが向いています。
- 10台以上のまとまった台数を契約 → 大手キャリアの法人営業担当に相談すると、台数に応じたボリュームディスカウントを提案してくれる可能性があります。見積もりを取って比較検討しましょう。
端末セット購入の有無で選ぶ
スマホ本体(端末)を新しく購入するかどうかも決めましょう。
- 端末もセットで購入したい → 各キャリアが取り扱う端末ラインナップを確認します。iPhone、Androidなど、従業員の希望や業務に必要なスペックを考慮して選びましょう。
- コストを抑えたい、今使っている端末を流用したい → SIMカードのみを契約し、SIMフリーの端末や中古端末を別途用意する方法もあります。これにより、初期費用を大幅に抑えることが可能です。


法人携帯の契約方法と必要書類
ここでは、実際に法人携帯を申し込んでから利用を開始するまでの流れと、必要な書類について解説します。
申し込みから開通までの4ステップ
多くのキャリアでは、オンラインで手続きが完結します。
ステップ1.キャリアとプランの選定
これまでの選び方のポイントを参考に、自社に合ったキャリアと料金プラン、契約台数、端末を決定します。
ステップ2.見積もりとオンライン申し込み
公式サイトの見積もりフォームや申し込みページに進みます。必要事項を入力し、料金シミュレーションを確認した上で申し込み手続きを行います。
ステップ3.法人情報の提出と審査
画面の指示に従い、後述する「必要な書類」のデータをアップロードします。提出された情報をもとに、キャリアによる契約審査が行われます。審査期間は通常数日~1週間程度です。
ステップ4.契約と端末の受け取り
審査に通過すると、契約完了の連絡が来ます。SIMカードやセット購入した端末が発送され、手元に届き次第、初期設定を行えば利用開始となります。


法人契約に必要な書類一覧
法人が契約する場合、一般的に以下の書類が必要になります。キャリアによって異なる場合があるため、必ず公式サイトで確認してください。
- 登記簿謄本(履歴事項全部証明書など) 発行から3ヶ月以内の原本またはコピー。
- 法人名義の印鑑証明書 発行から3ヶ月以内の原本。
- 来店者(手続き担当者)の本人確認書類 運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど。
- 来店者(手続き担当者)の在籍確認書類 社員証や名刺など。
- 法人印(代表者印)
- 支払い手続きに必要なもの 法人名義のクレジットカード、または銀行口座情報と届出印。
個人事業主の場合の必要書類
個人事業主の場合は、法人とは必要書類が異なります。
- 本人確認書類 運転免許証、マイナンバーカードなど。
- 屋号または事業内容が確認できる書類 以下のいずれか1点。
- 公共料金の領収書(屋号と代表者名義)
- 開業届の控え
- 青色申告承認申請書の控え
- 確定申告書の控え
- 支払い手続きに必要なもの 屋号付き口座のキャッシュカード、または代表者本人名義のクレジットカードなど。


法人携帯契約のよくある質問
最後に、法人携帯の契約に関してよく寄せられる質問にお答えします。
1台からでも契約できますか?
はい、多くのキャリアで1台から契約可能です。楽天モバイルやワイモバイルなどの格安キャリアはもちろん、ドコモ、au、ソフトバンクといった大手キャリアでも1回線から法人契約を受け付けています。


審査に落ちる理由はなんですか?
審査基準は公開されていませんが、一般的に以下のような理由が考えられます。
- 会社の設立から日が浅い(1年未満など)
- 事業実態が確認できない(固定電話がない、Webサイトがないなど)
- 過去に携帯料金の支払い遅延や未払いがある
- 提出書類に不備がある
設立間もない企業の場合は、代表者個人の信用情報が影響することもあります。
支払い方法は何がありますか?
請求書払い、口座振替、法人名義のクレジットカード払いが一般的です。キャリアによっては、利用できる支払い方法が異なるため、事前に確認しておきましょう。請求書払いに対応していると、経理処理がスムーズになります。


端末(スマホ本体)もセットで購入できますか?
はい、ほとんどのキャリアで端末のセット購入が可能です。最新のiPhoneやGoogle Pixel、手頃な価格のAndroidスマホなど、幅広いラインナップから選べます。ただし、取り扱い機種はキャリアによって異なります。コストを抑えたい場合は、SIMカードのみを契約し、端末は別途用意するのも有効な手段です。
まとめ
法人携帯の導入は、通信コストの削減や経費処理の効率化、セキュリティ強化など、企業経営において多くのメリットをもたらします。
この記事で解説したポイントをまとめます。
- コスト最優先なら楽天モバイル データ無制限プランが魅力。オンラインで手軽に契約できます。
- 安さと品質のバランスならワイモバイル 安定のソフトバンク回線を格安で利用できます。
- 通信品質とサポート重視なら大手キャリア ドコモ、au、ソフトバンクは、手厚い法人サポートと全国をカバーする通信網が強みです。
- 選び方のカギは「データ容量」「通話頻度」「契約台数」 自社の利用実態を把握し、無駄のないプランを選ぶことがコスト削減に繋がります。
- 契約には登記簿謄本などの書類が必要 事前に準備しておくことで、手続きがスムーズに進みます。
どのキャリアが最適か迷ったら、まずは気になるキャリアの公式サイトから見積もりを依頼してみることをおすすめします。自社の利用状況に合わせた具体的な料金プランを知ることで、最適な選択ができるはずです。この記事が、貴社の法人携帯選びの一助となれば幸いです。
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